「ハッキリ言って、作戦の失敗なのね」
ひふみんこと棋士の加藤一二三さんが、アイドルである乃木坂46の伊藤かりんさんを将棋で叩きのめした後に、笑顔で放ったセリフ。
ニコニコ生放送の企画で、ひふみんこと棋士の加藤一二三さんと、乃木坂46の伊藤かりんさんの将棋対決が行われました。
ふつうプロ棋士が芸能人とイベントで対局するときは、タレントに花を持たすように、わざと手をゆるめて見せ場を作ったり、負けてあげたりします。でもひふみんは違います。アイドルの女の子相手に厳しい手を連発し、完膚なきまでに叩きのめしたのです。
見ていた私は「うひょー」と叫びましたが、ガチで勝ちに行ったひふみんには、それなりの理由がありました。それは「ムキになっちゃったから」。
どういうことかと言うと、伊藤さんが教科書通りの指し方をせず、違う戦法できたから闘志が沸いてムキになっちゃったと。その戦法でプロの私に勝つことはできませんよと。それが冒頭のセリフ「ハッキリ言って、作戦の失敗なのね」というわけです。
対局後の感想戦では、今度は伊藤かりんさんの立場になって「私ならここからでも勝てる!」とズボンをグイグイ上げて鋭い読みを披露したひふみん。76歳とはとても思えない頭の回転の早さ、将棋への強い情熱には、ただただ頭が下がります。