なぜ将棋の羽生さんには弱点がないのか?

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なぜ将棋の羽生さんには弱点がないのか

 羽生さんの将棋の特徴は、どんな戦型でも指しこなす「オールラウンダー」。苦手な形がない、つまり弱点がないということです。

 なぜ羽生さんにはなぜ弱点がないのでしょうか?


 実は羽生さんにも弱点はあります。ただふつうの人と違うのは、弱点を放置せず、あえてそこに飛び込んで克服するのです。相手が得意な戦法で挑んできたとき、逃げずにがっぷり四つで受け止める。相撲でいう横綱相撲ですね。

 どんな相手にも逃げずに戦っているから、弱点を自然と克服できるのです。

 たとえば絶叫マシンが苦手な人が、何度もジェットコースターに乗って克服するようなもの。かなりの苦行ですが、羽生さんはそれを鉄のハートでやり続けています。

 もうひとつ、羽生さんに弱点がない理由があります。それは「すっとぼけるのが上手い」から。

 羽生さんの面白エピソードを本人にぶつけると、見事にすっとぼけます。例えば「相手が早く投了して怒った事件」も、対局直後の重いふんいきがそう見えただけでは? とすっとぼけ。「注文したアイスを放置して溶けちゃった事件」も、そんなことありましたっけ? と涼しい顔でこれまた見事にすっとぼけています。

 おそらくこのブログに書いていることも本人が読んだら、「ハハハ、ぜんぶ筆者の妄想でしょう」と笑われて終わりです。

 すっとぼけるのが上手いということは、「弱みを見せない」ということ。弱点が見えなければ、弱点がないのと同じ。ベストセラー連発の羽生さんですが、ぜひ次回の本は「すっとぼける力」でお願いしたいものです。

 弱点は見せないし、あったとしても自らそこに飛び込み克服する。だから羽生さんには弱点がないのです。